マルチプラットフォームな GUI フレームワーク Qt の最新版βが登場

同じソースコードから、Windows / MacOSX / Linux で動く GUI アプリケーションを作成できる GUI フレームワークの Qt に最新版(β)が登場しました。新バージョン(Qt 4.3)での変更内容は下記のページでチェックできます。

What's New in Qt 4.3 ― Trolltech
http://www.trolltech.com/products/qt/whatsnew/whatsnew-qt43

Windows Vista ライクな GUI のサポートなどがメジャーな変更として挙がっていますが、ぼく的に注目したいのは ECMA Script (JavaScript)をサポートする QtScript の追加。これ、以前は追加ライブラリとして販売されていたんですが、ついにメインパッケージに取り込まれたんですね。

C++ で実装された Qt のクラスをスクリプト中から呼び出したり、Qt のメッセージング機構である Signal/Slot を使うこともできるようです。ライブラリ部分のコードを C++ で書いて、メインの動作は ECMA スクリプトで書いたり出来そう。この機能を使って、オープンソースYahoo! Widget を実装する人とかいないかな。

ちなみに、SONYさんのプレイログ用のクライアント「プレイログアップローダー for iTunes」は Qt で実装しています。
iTunes と通信する部分を除くほぼ全てのコードを Windows / MacOSX で共通化できて、開発効率をあげることができました。
Qt はオープンソースのソフトウェアを開発する場合はライセンスフィーが発生しないなど、非常におすすめなフレームワークです。